廃材が少ない現場を目指す
吉田です。
建築現場には産業廃棄物のコンテナが置いてありますね。その現場にあわせて資材を加工しますので、当然残材が発生しますし、商品によってはその梱包もゴミになります。
今日はそのゴミがでる理由や、そこに対しての課題について書きます。
自由すぎる設計は善ではない。
産廃コンテナの中身は木材、タイル、電気配線、塩ビ管、石膏ボード、段ボール、断熱材など様々です。
ゴミの出る理由はこんな感じです。例えば石膏ボード。
石膏ボードの規格は、910㎜×1820㎜を基本に1尺毎に長さが選べます。これに対して天井高はどうかというと、2420㎜(←このサイズは規格サイズ)だったり、2500㎜だったり、2600㎜だったり、場所やプランによってバラつきがあります。
従って、仮に天井高さが2500㎜だと、2730㎜という規格品を230㎜カットして使うわけです。そうなると、この230㎜分はほとんどゴミ。割合で8%以上です。
木材は、4000㎜が基本です。それに対して3640㎜(2間)の壁があると、360㎜がカットされてゴミになってしまうわけです。こちらは9%。
もちろんこうした端材が使える部分もあるのですが、細かい材料を継ぎはぎで使うわけにもいきませんので、多くが処分されてしまいます。
勿体ないですよね。
こうなってしまう背景には、日本の建築に尺(しゃく)とm(メートル)の概念が混在していたり、その他にも自由すぎる設計というのもあると思います。
結局このゴミになる分の資材費はお客様の負担になるわけですし、その処分費もお客様の負担になり、なんならそれらは地球の負担にもなります。
こりゃ、どげんかせんといかん!
ということで、弊社での取組。
①できる限り端材が少ない躯体(骨組み)設計
②廃材の分別回収
当然の事と言えば当然な取組なのですが、まだまだ全部ぐちゃぐちゃにして捨ててしまう会社さんが多いのも業界の現状です。
資材ロスがまだまだ多い建築現場。少しずつでも改善していけるような家づくりを目指していきたいと思っております。
【おまけ】 現在建築中のモデルハウス壁面
これ、なかなか大変だったんです。随分面倒な事やったんですね、って笑っていただければ、やった甲斐があります。10月末のOPEN予定。是非お越しください。