家づくりには壮大なロマンがある
吉田です。
建築会社が自分たちの家を自慢するのは当然ですが、製材業者さんが「この家がすばらしい、この材料がすばらしい」 と自慢してくれる家というのは意外と少ないのかもしれません。
先週は、木材組合と大学との企画で、学生さんに林業から建築現場までの木材流通の流れを知ってもらうという授業があり、現場を案内してきました。
地産地消も色々
私のしゃべりがいまいちだったのか・・・途中から製材会社の社長さんが当社の家をアピールしまくり!
「この建築会社さんでは、土台・柱だけでなく、他の部位もできる限り地元天竜の材料をつかっている。ここまで地元材にこだわってやっている建築会社さんはそうそうないですよ!」
「この木が山に生えている姿を想像してよ。この家一棟で、何本の木が使われている?何十年も前に植えられた木がこうして自分たちの家になる。そしてそれが森を育むわけだ。ロマンだね~!」
こんな感じに熱弁していました。
そうなんですよ。家づくりはロマンがあるのです。
最近では地産地消だとか、地元材利用促進とか、そういう言葉が多いですが、実は部分的な利用がほとんどで、私たちの家もすべて国産にこだわりたくても、なかなかそれを実現できていません。
今年からさらに国産材利用の割合を増やしましたが、まだまだ道半ばといったところです。
一方で、住宅需要が減っていることもあり、国産木材の国内需要は減少していますが、輸入木材の国内利用は増え、国産材料は逆に海外に売ろうとしている。
実に変な構図ですね。色々な大人の事情が絡み合っている。。。。のでしょう。
そういうのをぶち壊して、あるべき姿に戻していきたいと様々な取り組みをしております。
そんな国内木材産業の現状と取り組みを知っていただきたいので、いつか(遅くとも秋には)山林ツアーも企画します。その際は是非ご参加ください。例の製材屋の社長さんに、熱弁していただきますので、それもお楽しみに!
【おまけ】
以前、弊社社員向けに行った勉強会風景。
製材所の社長。はりきって新品の拡声器でしゃべりまくっていました。
おしゃべりすぎるところはありますが、木を愛する大切なパートナーです。