自然素材のメンテナンス
吉田です。
住んでからのメンテナンスをどう考えていますか?なんとなく自然素材はこまめな手入れが必要、というイメージを持たれている方が多いのではないかと思います。
しかし!
実際は、お手入れが必要、というよりは「お手入れができる!」、というのが正解だと思います。
この「できる!」と言うのは、それこそ自然素材ならではの特徴なんですよ。
(写真は10年くらい使った床。この様に時が経つほど光沢が出てきます。)
床のお手入れ
例えば合板フローリングはワックスをかけていたとしても、いずれ表面が劣化し、湿気によりクタクタになってしまいます。手入れができなくなるのです。建具も同様ですね。表面に化粧シートを貼ったモノは、いくら掃除して綺麗に保ったとしても、いずれシートはめくれ、部分的な補修は困難になります。
これに対して無垢の床なら、ずっと使えますし、ワックスなどをかけていれば割れや汚れに対しても強くなり、しかも手を加えれば加えるほどツヤが出てきて、いずれワックス不要なピカピカの床になります。
建具も同様です。無垢の建具は、最初こそ反りなど無垢材特有の不具合が出ることがあります。
しかし、2年を越すとそういった事象はなくなり、長期的に見てメンテナンスが必要になるのは丁番の交換くらいで、大事な本体はずっと使えます。
壁紙(クロス)はめくれてしまうと部分補修が困難(3年位でデザインが更新されるので、同じ柄のモノを手に入れることができなくなります。)
で、結局1面貼替えとかになります。
これに対し、漆喰は消石灰がある限り廃番ということもありません。
そして、部分補修も可能です。
そもそも、素材の性質上100年くらいかけて次第に固くなりますしね。
ちょっと極端に言えば、「お手入れしなくてもよくなる。」です。
ということで、自然素材は「お手入れが必要」ではなく、「お手入れができる!」と言う解釈が正解です。
豊橋スタジオの裏方でも実感
写真は、弊社豊橋スタジオのバックルームにあるミニキッチン。
無垢の床材を継いでカウンターにしたのですが、意外にも水シミもなく完成時の状態をキープしています。
1年に1回くらいのでワックスがけで長く使えます。
これがシートの貼りモノだとそういうわけにはいきません。
オーナー様宅のアフターメンテナンス訪問
本日は豊橋市内のオーナー様宅へ、アフターメンテナンスで伺いました。
先日体感ツアー(オーナー様宅へ住宅新築ご検討中のお客様をお連れするイベント)のご協力をいただいたオーナー様です。
そのイベントで、住み心地や良かったこと、悪かったこと(…は、あまりないはずですが(笑))などをお話しいただき、本日は、そのお礼も含めてメンテナンスのお困り事相談に乗ったりしています。
今日はトイレの床を塗装!
さすがにS様邸はデカすぎるので、お手入れも大変ですが・・・もしこれが新建材だらけの家なら、いずれ全部大改修をしなければならない、ということになってそれこそ大変ですからね。
自然素材なら「お手入れができる!」というのは大きなメリットではないでしょうか。
ちなみに、12/9、豊川市のお客様宅で体感ツアーを予定しております。
これから予約を受け付けますので是非お申込みください。経年変化をご確認いただけます。