設計・施工管理課長
ブログ

一覧へ戻る

災害への対策

2018年10月8日(月)

吉田です。

この1週間は、台風被害が大きかった浜松地域の応急対応などでバタバタしていました。

災害への対策を事前にしっかりとしておく重要性を実感した1週間でした。

弊社でご新築されたオーナー様からの救助要請が皆無だったのはありがたいことですが、地域全体で見ると被害は広範囲に渡っており、ホームページをご覧になり、初めてご相談をいただく方がとても多かったです。

事実、屋根屋さんと板金屋さんは年内の仕事がほぼ埋まってしまったとのことです。

しかも停電もかなりの規模でしたから、よほどNEWSで報道され、全国で認知された状況なのか?と思っていましたが・・・。

名古屋のメンバーと話していると、「ええっ、そんなにひどいんですか?」 みたいな反応。そういえば私の実家(千葉)からも何かしら連絡がありそうなもんですが、何もない。「ああ、被災地というのはこういう孤独感があるのか」 と感じたものです。

いまだに屋根がないとか外壁がないとか、その他にも色々とご不自由な状況下の方もいらっしゃいますので、なるべく少しでもお役に立てるよう我々も活動して参ります。

 

 

風災の事象として多いのは・・・

(写真はあまり載せられませんので文章のみになりますが、ご了承下さい)

今回の被害、多いのは瓦の破損でした。古いお宅では風で飛ばされるパターンが多かったですが、最近のお宅では何かが飛んできて割れた(最近は一枚毎に釘やビスで固定するので飛んでいくことは少ない)、という事象が多いようでした。ただし、部分的な交換ができるのが瓦のメリット。場所によっては私でも仮復旧できます。

台風被害を受けた屋根

次に多かったのはカラーベスト屋根の棟板金が飛ぶパターン。棟板金とは屋根の頂点の部分です。一番風を受ける部分ですし、築年数が10年を超えてくると釘の効きが悪くなっていることが多く、比較的あっさり飛んでいきます。場合によっては下地の木材ごと無くなっていたりします。この修繕は板金屋さんで採寸して加工して納めることになるので、ちょっと時間が掛かりますが、コスト的には然程大きなことにはなりません。

また、カラーベスト自体が飛んでいくパターンもありました。これが意外と厄介です。瓦と違って部分的に直すことが難しい(応急的には可能ですが)ので、修繕は大掛かりになることもあります。劣化していると割れやすくなり、風で折れてしまう可能性が高くなるようで、やはりメンテナンス(塗装)が不可欠なようです。

その他では、数は少ないですが、板金屋根のお宅で、その下地(垂木)ごとゴッソリなくなって青空天井になっているお宅も数件ありました。軽い屋根の弱点ですね。もちろん最近の住宅ではこのリスクもかなり減っていますが、確り施工しないと!と痛感しました。

外壁ではやはり板金の被害が多かったですね。築10年くらいのお宅でも外壁がゴッソリめくれてしまう事象がありました。一部分がめくれ始めると一気みたいです。

サイディングもめくれているお宅を何件か見ますが、対応している案件にはありません。反って釘が浮いているような状態だと危険かもしれません。

 

いずれにしてもこういった天災時はすぐに修繕することができませんので、日頃から適切なメンテナンスをすることが不可欠かと思います。

備えあれば憂いなし、ではなく、憂いがあるから備える、ですね。

アフターメンテナンス
アフターメンテナンス
10月
123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031
Profile
施工管理課長・豊橋店店長:吉田 俊介
施工管理課長・豊橋店店長:吉田 俊介

■資格
・一級土木施工管理技士
・一般耐震技術認定者
■お客様へのメッセージ
施工管理の統括管理をしております。主に品質管理に重 点を置き各地域の現場の検査・工事計画を行っています。より長持 ちする工法を日々検証しています。

シェアしてね

ツイート
前の記事を見る
一覧へ
戻る
後の記事を見る

EMOTOP浜松

2020年10月 GRAND OPEN