断熱品質の見える化
吉田です。
秋の気配を感じるこの頃。我が家もそろそろ冬支度(薪の確保)を急がねば、という時期になってきました。お客様の関心事も冬に向かう頃になると断熱に関してが多くなり、見学会などでもよく質問されます。
今回はその断熱の検査について紹介します。
断熱は性能は検査してこそ確保される!
正直な話し、ウレタン断熱というのはパッと見て欠損がないかどうかが分かりやすいですが、グラスウールにしても弊社で使用しているセルロースファイバーにしても、見えない部分の断熱欠損というのが有り得るため、それは大きな性能リスクになります。
Q値だ、Ua値だって言っても、あくまでも机上数値(気密性能を示すC値というのは実現場での機械による測定なので実際の性能が数値化されます)ですので、その数値が発揮される状態かどうかを検査する重要性があるということです。
真冬や真夏だともっと明確な差が出ますが、例えばこんな感じで
給気口がある部分は断熱材が入っていませんので青くなります。(木材の下地部分が青く見えることもあります)
真夏なら逆ですね。窓や換気・給気口は真っ赤になります。 以前は窓からの熱損失が大きかったのでこうした壁の断熱欠損が家全体の性能に大きく影響することも少なかったのかもしれませんが、サッシなどの断熱や気密の性能が向上し昨今では、ちょっとした断熱の欠損が大きな影響を及ぼす可能性があります。
先程も述べましたが、断熱性能の評価というのは結局のところ机上数値ばかりで、お客様にとっては感覚で評価するしかないのが現状です。
少しでもこうして施工品質の評価を見える化していく事は我々建築業者の役割としてこれから重要なことになるのでしょう。(弊社では全棟断熱検査を実施しております)
おまけ
以前、あるお宅で撮影した脱衣所
感覚が見える化した瞬間です。(私の足跡も残っていますね) 床が寒いなどでお悩みの方、住んでからの床下断熱改修もできますのでご相談下さい。