直下率とか事故率とか
2018年5月7日(月)
吉田です。
熊本の地震以降、耐震性能と直下率の関係を取り上げるメディアが多くなりましたが、私なりにちょっと違った切り口で高直下率のメリット、というか必要性を論じてみたいと思います。
構造見学会のマニアックなみどころ!
構造計算において、様々な計算が行われますが、その中に梁のたわみ計算というのがあります。
例えばこんな計算式
荷重は上階の床荷重をサンプル算入しているだけなので、実際の計算では異なってくると思いますが、例えば、です。
最終的に『OK』 というのは14.4㎜以下のたわみなら部材は耐えている(破壊しない)ということになります。
しかし、本当にOKなのでしょうか?どうも腑に落ちません。そりゃ建っているかもしれませんが、床や建具には不具合といえるレベルではないでしょうか。
当然、1階と2階の柱の位置がずれていれば(直下率が低ければ)、このたわみは大きくなる可能性が高くなります。 ・・・ で、そんな話を説明するツールをふと思いついて作成!
社内のメンバーには若干苦笑いされましたが、私はこのツールで熱弁してます!
「いいですか、構造計算しても、数ミリ程度のたわみはOKなんです。でも、そのたわみがどんな生活の不具合につながるかわかりますか?」 みたいな、えらそうな口調で語ってるかもしれません。
なんだかひ弱そうなツールですが、真剣に説明しますので是非お越しください。