耐震性と長期強度
檜なら何でも同じではない!
吉田です。耐震性と言えば、耐震等級・構造計算ってのが私達にとっても今までのスタンダードでした。しかし、その中身の深~いところは意外と知られていないところ。耐震性能に関わるちょっと細かい話と、その長期強度について、本日はお伝えします。
ちなみに、あちこちで告知されていますが、来週の3~6日と12・13日の6日間、豊橋市にて注目の構造見学会を開催します。ほぼ全日私もおりますので、読んでもよくわからん!!! っという方は会場へお越しください。
まず、弊社オープンスタジオ(今まではショールームと呼んでいました)での展示物
梁と柱の継手がどうなっているかわかりやすいように、ズバッと切ってみました。
左が従来のサイズ。右がこれから弊社が施工する15㎝の構造体。様々な継手がありこれはその一例ですが、こんな感じに組まれているのです。
で、大切なのは
こういうこと。断面欠損するということです。構造計算ではこういった断面欠損を低減率として算入します。
弊社の計算ではおおよそ5~6割算入していました(安全率みたなものです)
ところが最近知ったのですが、この低減率、意外と設計士さんによってバラつきがあるようなんです。具体的に他社さんでどの程度かはわかりませんが、実際の断面欠損面積以上の安全率はみておきたいところですね。
で、これだけ欠損があるなら安全率(低減率)も重要ですが、そもそも元々の柱(又は梁)が太ければ、更に安心です。ってことで、構造の特に重要な部分には15㎝の構造体をおススメしているということです。
もう一つ、別の視点で切り口を見てみましょう。
左は天然乾燥材、右は高温乾燥材ですが、割れ方にも大きな違いがあります。
よく天然乾燥材は 「割れが多くて、強度面で心配」というお声をいただきますが、切断してみるとこんな具合。高温乾燥材はほとんどが芯近くで割れを起こし、その周辺にも表面には出ない割れがあります。
高温乾燥すると精油成分がなくなり油切れしている状態ですから、私の四十肩とか、すぐなる腱鞘炎みたいなものです。左は油のりまくり、元気ハツラツの芥川みたいなもんです。
さぁ、どっち??
例えが悪かったかもしれませんが、私なら迷わず天然乾燥ですね。
何度も言いますが、よくわからなかった方は見学会にお越しください。先着30名様に檜の入浴剤(吉田作)をプレゼント! お待ちしています。