大工さんの経験値
吉田です。
何だか天気が不安定ですね。来週には台風16号の影響もありそうで、しばらく外の工事が進められない状態が続きそうです。
ということで、昨日は室内で耐震補強工事を行っている浜松市O様邸へ行って参りました。
中では収納部分を解体して、大工の小梢さんと大石さんが奮闘中。
何か測っていますが・・・
補強の下地を留めつける釘の間隔を出していたんですね。
耐震補強にはこうした様々な規定があるのですが、新築しか施工していない大工さんだと意外と知らないものです。(新築工事では中間検査という構造部分の検査があるのですが、下地まで調べていくことはあまりありません。これに対して耐震補強工事は補助金申請すると細かい釘の間隔や、ビスの本数などを写真で確認されることもあり、それに慣れている職人さんは下地にも細心の注意を払います)
コレ自慢ですが、たまに工務店さんや、大手ホームセンターさんから耐震補強工事のみ(リフォーム工事部分はご自分達で施工)を依頼されることがあります。それだけ特殊な工事ということですね。
また、筋交いも。
正面から見ると、「あれ、金物ついているの?」と思いますが、
安心してください! ついてますよ! (横から撮った写真は何のことだかわからない写真になってしまったので、わかり辛い写真になってしまいすいません)
壁のこちら側だけを解体しての工事なので、ビスが留め辛いなど難しさがありますが、小梢さんも大石さんも慣れたもんで、当然のように施工していました。
リフォーム工事だと解体してみて、「うわーっ」と思う事(想定通りにに下地が入っていないとか、やたらと凝った作りになっているとか、材料が腐食していたりとか、色々)が多いですが、ベテラン組は、「ああぁぁ、まあ、たまにあるよね!」と臨機応変に対応してくれます。
標準化とか規格化とか、最近の住宅ではプレキャスト化とかが当たり前になっていますが、そうでないものの経験というのは大きな力ですね。
お二人とも、まだまだ頑張っていただきます!
では、また。