左官パターンのポイント
こんばんは!
本日は土曜日担当の上地がお送りします。
▼本日は浜松市S様邸にて外部左官の打合せでした。
右がざらつきを押えたなで切りで左がラフと言って左官職人さんの
センスでコテムラを出すパターンです。
私がおすすめするのは
断然ラフです。
理由として
①下地が浮き出にくい
②近くで見ても遠くから見ても自然なコテムラ
③せっかくの手仕事なんだから!!!
こんな感じです。
①についてですが外壁左官下地として
▼私たちはネオポールという外張り断熱材を施工しています。
施工後はこのような形です。
このパネルのジョイント部が左官工事後に若干筋のように浮き出てきます。
これはパネルを貼り合わせて工事をしている以上、避けられないことなのですが、
左官材のざらつきを押えたなで切りだとこの筋が発生しやすくなってしまいます。
▼②ですがこのなで切りの写真をご覧ください
▼横に筋が出ていますよね?
外壁左官に使用するコテの大きさは約300mmです。
ざら付を押えようとするとどうしても300mmピッチでこの筋が出てしまいます。
更に人間の腕の可動範囲は横に1m程です。
その1mピッチで縦にも筋が出てしまいます。
つまり300mm×1000mmの横長のブロック状に筋がいくつも重なって出てきます。
近くで見ても遠くで見てもこれは不自然です。
①と②を足した仕上がり、これはいう間でもなく良くない・・・
ラフなら自然なコテムラで仕上げるのでこの筋が隠れるのです。
近くで見ても遠くで見てもあら不思議、自然な仕上がりです。
③ですが、これは完全に私の主観です(笑)
「なるべくフラットに『白い壁!』って感じで仕上げたいな」
そんなお客様の声を聞いたります。
その時、上地は心の中で即、思います・・・もったいない!!!!
MOTTAINAAAAAAAAAI!!!!!
ただの白い壁ならサイディングでもペンキの吹付け塗装でも出来ます。
せっかく職人の手仕事で、コテを使って仕上げているのなら、
その職人にしか出せない唯一無二のパターンで仕上げる!
それこそ外壁左官で仕上げる壁の醍醐味です。
・・・と言うことでS様にはラフを採用していただきました(笑)
S様も職人さんのコテさばきに感動してくださっていました。
このような現場でのお打合せも楽しんでいただければと思います。
ではでは。