マニアック
月曜担当の吉田です。
今日は 営業の彼ら には全く興味のない、マニアックな内容を紹介します。
先週は、豊橋市 自然素材の家 U様邸の基礎出来形検査を行いました。
検査項目は・・・
基礎と土台を緊結するアンカーの配置・長さ。地震の際の柱引き抜けを防止するホールダウンアンカーの位置・長さ、基礎の幅・高さ、天端の不陸・通り、コンクリートの締め固め具合、などなど。
今回は全ての項目で合格です。
基礎において私がいくつか気をつけているポイントがありますが、その上位に、打ち継目(ベースコンクリートと立ち上がり部の打ち継目)の位置とGL(外周の地盤高)というのがあります。
実はこの打ち継目、確り繋がっているように見えても、実は微量の水が浸透する可能性があります。実際に、この打ち継目よりも外周の地盤高が高いお宅で、床下に水が溜まっていることを何度も見ています。
だから、打ち継目を地盤よりも少しでも高くしておくか、やむを得ず地盤のほうが高くなる場合は打ち継目に止水板(水が内部に浸入しないように打ち継目にメッキ鋼板やゴム板を入れる)を設置せねばなりません。
これを怠ると、床下に水が溜まったり、水が浸透する途中にある鉄筋を錆びさせたりします。いいことはありません。地味ですが、とても大切な措置です。
今回は、写真で見る通り地盤高より打ち継目は高く設定してあります。
この検査のあと、水道工事が入ってきました。大工さんが床組みをする前に、床下の配管を施工します。
この写真の方法を、(サヤ管)ヘッダー方式、といいます。
メリットは、なんと言ってもメンテナンスの良さです。
ここから各設備への配管途中は殆ど継ぎ手を設けません。
つまり、万が一水漏れが発生したとき、その原因は各設備との継ぎ手か、このヘッダー部分に限られるということです。
これに対して、かつての工法では、途中で分岐を繰り返し行っている為に継ぎ手が多く、万が一の水漏れ時、その場所を特定するのも、それを修繕するのも大変でした。
施工“し易さ”も大切ですが、お客様の為にも、彼の為にも?メンテナンス“し易さ”も大切です。