最良の家をつくる秘訣
みなさんこんばんは、小林です。
本日、名古屋スタジオのエアコンが壊れました。。。生ぬるい風しかでてきません。
ちょっと、ちょっと、オープンして6年。壊れるには早すぎませんか!?
『モデルハウスを建てず、等身大の完成宅内覧』をメインに活動している為、ビルの1Fに店舗を構えておりますが、ここでは得意の断熱性能が発揮できません、残念。
しかし暑い!!!
断熱性能が低いと、多くの機械とエネルギーに頼らざるを得ない現実。
住まい手にも環境にもデメリットしかありませんね。
いよいよ、体感型モデルハウス兼事務所を考える時が来たかもしれません。
最良の家をつくる 秘訣は『素材』×『設計』×『施工』
さて、本日はそんな状態の中、『家づくり勉強会』を開催!
私たちは『最良の家づくり』=高品質な『素材』×『設計』×『施工』と定義しております。
お料理に例えるとわかりやすく、安全で良質な食材を用い、秘伝のレシピと磨き上げた料理人の腕があって、初めて『美味しい料理』が出来上がります。
これは、建築も同じ事。特に注文住宅では。
どうしたら最良の家づくりができるかを理解、納得し、共有できたらという想いでこの勉強会を開いております。
午前は、当社の一級建築士・森による、『安全×快適な間取りの作り方』をテーマとした設計編。
設計と聞くと、多くの方が意匠性(デザイン)や間取りに頭がいってしまうかと思いますが、安全性を無視してはいけません。
『えっ、でも今の建築会社ならどこも安全なの当たり前でしょ??』と思っている方、結構いらっしゃると思います。
また、『アイジーさんは耐震等級はいくつですか??』というご質問もよく受けます。
これは、建築業界の中に『耐震等級』を取得していれば安全、という考え方が広まってしまった事が原因です。
確かに、全くの間違いではありませんが、正確ではありません。
事実、次のグラフの様をご覧ください。
(出典:建築知識 2019年5月号より引用)
近年、甚大な被害を与えた大地震の地震力は、建築基準法の耐震基準、そしてその基準の1.25倍である耐震等級2、さらに1.5倍の耐震等級3よりも大きな力だったからです。
しかし、現在では、建築基準法の耐震基準(仕様規定=耐震等級1相当)をクリアしていれば、木造住宅が建てられることになっております。
この基準は、『極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力に対し倒壊、崩壊しない』事になっておりますが、ここでの想定地震は、熊本地震の半分以下に過ぎないのです。
本当にこの設計で、安全な家、安心した暮らしを実現することができるのでしょうか?
そこで私たちは、新たな取り組みとして、最新の耐震シュミレーションを使い、設計した家に対し実際の大地震の地震波を与え、安全性を確認しつつ設計する事としています。
これにより更に『安全で高品質な家づくり』をご提供できると確信しております。
そして、午後は、『安全×高品位質な家づくり』をテーマとした現場編を初めて開催しました。
講師には、
1、住宅の施工品質向上
2、建物価値向上、
3、現場技能者の教育
の3つの事業をされております、ネクストステージ小村社長にお越し頂き、お話して頂きました。
7,000~8,000棟もの監査をしているから話せる建築現場の驚きの実態、そして安心の家づくりのポイントを教えて頂きました。
昨今、ニュースで騒がれているような、施工不良、違法建築といった不祥事。
実はこれ、氷山の一角にすぎません。
その理由のひとつとしては、
『施工品質基準を自社で定めていない会社』が多くある為です。
以下のように、家づくりをする上で、『建築基準法で定められている法令、指針はわずか9%』にすぎません。
殆どは、『職人や現場監督、管理者の人的裁量』に委ねられており、いわゆる『属人的』な仕事となっているからです。悪く言えば人任せ・・・
かくいう私たちも、自社の施工基準を持ち、守ってきましたが、確実な運用と定期的な改善ができていたか?と言われると、そこまでの計画性はなく、問題発生した後の再発防止がやっとでした。また、職人毎に微妙に施工方法が違ったり、自主検査がメインだったり、改善の余地は多くありました。しかし一番は、現場品質向上=お客様の幸せ、と考えれば最重要な仕事。
そんな想いから、意を決し第三者監査機関の導入を決め、施工基準の見直やし、第三者監査を導入し工事の厳しいチェックと是正を受けることにしました。
今日の勉強会では、初めて現場のことについて聞かれたお客様も多く沢山のご質問を頂き、ともて有意義な時間となりました。
小村社長、貴重なお話し誠にありがとうございました。森さんもお疲れ様でした。
今後さらなる品質向上をし、お客様に笑顔と豊かな暮らしをご提供できればと思っております。