2023.12.05
/ Q&A /
地盤を強くする方法を「地盤改良」と呼びますが、その代表的な方法は下記の3工法です。
「表層改良工法」
「杭打ち工法」
「柱状改良工法」
実際には使う素材が違ったり様々な種類の工法があり、細かく分けて集めると何十種類もの改良工法になります。が、主な考え方は3つと考えて良いかと思います。
建物が建つ土地の表面から1m程度までの土地にセメントを混ぜ、土地そのものを固くする事で強くするという方法です。
地盤の柔らかい部分が地表から2mぐらいまでと浅い場合、採用する事の多い工法です。
主に鋼管を地中深くにある固い地盤に打ち込み、建物を支える工法です。
途中に鋼管を入れるので錆びて弱くなるのではと思われるかも知れませんが、鋼管杭は表面1mmが錆びたとしても耐力的に大丈夫なように設定されています。そして鋼管杭のメーカーによると1mm錆びるのに50年とされています。しかし、実際は50年で1mmも錆びる可能性は低く、耐用年数は最低でも50年と考えて良いと思います。
地盤の柔らかい部分が地表から2〜8mくらいの場合、採用される事が多い工法です。
土を真直ぐ掘りながらセメントを混ぜていく事で土の中にセメントの柱を作り、その柱で建物を支えるという工法です。
土地の性質や強さによって使える工法、使えない工法がありますので、どの工法が優れており、どの工法が劣っているという事ではありません。
ちなみに、弊社では最も汎用性が高い(どんな土地でも適応しやすい)鋼管杭打ち工法を地盤改良の場合の第一候補としております。
また、全国的なアンケートでは、地盤調査を行って、地盤改良工事が必要であると判定された確率はおおよそ30〜40%だったとの事です。弊社でのここ2年間の実際の統計でも同じ様な確率でした。ただ、これは住む場所の地域によってまるで変わるものですのであくまでも気休め程度としてお考え下さい。