2023.12.05
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2023年現在ではもはや常識ですが、床の数センチレベルの小さな段差は無くしましょう。もし車いすで住まいの中を移動する事になった場合、この段差は必ず生活の支障になります。
また、車いすの場合、廊下の幅は最低でも90㎝以上あった方が良いです。そして真直ぐな廊下以上に曲がり角等はより大きな巾が必要となりますので、設計の際は特に注意が必要なポイントとなります。
また、高齢者と言っても、歩行困難な方もいれば、まだまだ活発に動く方もおられます。
活発な方の場合、住まいの中を快適に動く事でより元気になっていきます。実際我々のオーナー様も、小上がりの畳や、床を掘り込んだリビングなど積極的に使いこなしておられます。
この時、住まいの中で温度差が大きいと、寒い所にいかなくなったりして活動量が落ちますので、住まいの温度差が極力少なくなるように住まいの性能や空調計画を立てておく事も大事なポイントになります。
歩行が困難な方が身近にいる場合は、寝室とトイレの位置は必ず近くに配置しましょう。寝室からダイレクトにトイレにアクセス出来る間取りにする事も多々あります。また、トイレの中で介護者が介護する人をサポートできる様に、ゆとりのある広さにしたり、トイレ自体の入口を複数にするなどの対応をするべきです。手摺も必ず設置できる様にしておきましょう。