2023.12.05
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南側に道路がある(いわゆる南面道路)土地のメリット、それは土地の南側に家や建物がないので、「日当たりが良い」という事です。
この日当たりの良さをしっかり活かした住まいにする事が最も大事なポイントになります。
近年、窓が少ない住まいも増えてきました。通行人から室内が見えない様に窓をほとんど設けない住まいが増えていますが、せっかくの日当たりを十分に活かしてあげない設計は、あまりお薦めできません。
太陽から得られる熱は、(W1.8×H2.0)の掃き出し窓1枚当たりでおおよそこたつ1台分に相当します。寒い冬、この自然エネルギーを活かしてあげることで暖房器具は確実に減らす事が出来ますし、光熱費のかからない家になります。まずは、太陽の光をさえぎらない間取り、設計を大事にする事が一番のポイントだと思います。
シンプルに日の光を活かす事
とはいえ、夏場に日射を室内にいれてしまうと膨大な熱が入りこんでしまい、暑すぎる・冷房に頼り過ぎるという欠点があります。したがって、夏場では日射を直接入れない設計にしなければなりません。
夏の日射角度を計算し、日中は日差しが入ってこない様にするための庇や、遮熱性能の高い窓やカーテン・ブラインドを使用するなどの工夫をして行きましょう。
深い庇で日射をコントロールしながら景色を楽しむ
先程も書きました通り、南側に大きな窓を計画することが多いため、通行人や隣人から室内が見えやすくなります。プライバシーを確保するために、窓の高さ・道路からの目線をカットするデザインを行い、気兼ねなく室内で暮らせる様にする事は大事なポイントです。
木塀を作り、道路からの目線をカット
車の出し入れがしやすいため、駐車場を確保しやすくなる反面、庭のスペースが取りづらくなってしまうケースもあります。駐車スペースと庭の関係を考慮する必要があります。