もし家を建てるなら
注文住宅の建築会社を選ぶときの基準はそれほど複雑ではありません。基本的には、今回の記事で述べるような実績やサービス内容、実務能力やアフター対応などの項目について、HPや雑誌などで調べ、建築会社へ問い合わせ、そして対面することで具体的な相談先を選ぶことができます。ただし、その建築会社が他社との差別化を意識するあまり、極端な考えや解釈を押し付けたり、また、知名度が高くても自分の考えには合わないということもあるので、しっかりとご自身で冷静に判断しましょう。
1. 実績と信頼性
HPなどで施工事例や工法など大まかな情報を確認し、資料請求などをする建築会社をある程度絞るところまでは、どなたもされることと思います。大切なのは、具体的な相談先としての建築会社をさらに絞るために何を基準とするかですが、それは、何においても実績の有無でしょう。
その住宅会社が、これまでにどのくらいの棟数を手掛けてきたのかは、大金と時間を掛けて建て、何十年もそこで暮らす大切なわが家の建築を任せるためには、最も重要な要素と言えるでしょう。
ただし、これまでの累計建築棟数や年間建築棟数などは、たいていの場合HPや雑誌には掲載されていないので、電話やHPから問合せるなど少し踏み込んだ行動が必要です。
信頼性については、事業年数や沿革などは建築会社のHPからでも分かりますが、客観的な情報も参考にすると良いでしょう。この時、クチコミサイトを見ることもあると思いますが、この手のサイトは、競合先の関係者による意図的な書き込みであっても分かりづらく、公平性に欠ける点が不安です。この点、Googleマップのクチコミは、ある程度入力者の信頼性があり、クチコミサイトよりも安心感は高いと言えます。実際、クチコミサイトとGoogleマップでのクチコミでは、その評価が真逆の様な印象を受けることもあるほどです。
2. 提供するサービスと価格
建築会社は、もちろん住宅の建築を行うことが主業務ですが、お客様に立つサービスを提供しているところもあります。
住宅建築の経験や情報の少ないお客様にとって、建築前、建築中、建築後に役立つサービスがあるかないかは、その建築会社が、本当にお客様目線で考えているかを判断する基準にもなります。
それは例えば、土地探しや融資先の選定、工事中の品質確保の方法、建築後のアフターサービスの内容など多岐に渡るので、建築会社ごとの比較表などを作ると良いでしょう。
また、価格については、昔から言われる坪単価ではなく、その住宅会社に依頼した場合の請負金額が正確に分かることがベストですが、具体的な打合せ前の相手にそこまでの情報を開示してもらうのは、難しいかもしれません。現実的には、希望の大きさの住宅を標準仕様で建築した場合の価格を聞くことになります。そして、この次が重要なポイントです。その価格には何が含まれ何が含まれていないのかを、きちんと説明してもうらう様にしましょう。誠実な会社であれば、きっと答えてくれます。その回答に納得できるかどうかも大切ですが、この時の建築会社の態度や姿勢も依頼先を選ぶ重要な基準になります。
3. 設計力と施工力
これらの基準は、少しハードルが高いかもしれません。なぜなら、その判断の為の知識がお客様には備わっていないことが一般的だらかです。
そこで、これらの基準を判断するには、何をもってその建築会社の設計力や施工力が高いと言えるのかを相手に語ってもらう、というのも一つの手です。
これなら、その建築会社が自社の強みに対して自覚的であるか、理由があるのか、ちゃんと勉強しているのかを、自分で判断することができます。つまり、設計力や施工力自体の良し悪しを直接判断するのではなく、説明できる状態にあることやその説明の仕方、態度を見ることで、間接的に判断するということです。しかも、そこで得た設計や施工に関する情報や知識は、Webなどで調べることで理解がより深まり、他社との比較にも役立ちます。
ただし、この項目については、電話やメールなどでの問合せよりも、できれば対面で実施されることをお勧めします。なぜなら、対面の方が分かりやすいだけでなく、お客様に対する姿勢や態度といったことも、依頼先としての適否判断のための情報として得られるからです。
4. アフター
アフターについては、HPで記載されている内容よりも実際はどうなのかという現実の方が遥かに重要です。なぜなら、建築会社にとって、建築済みのお客様は利益追求という面からは優先度が低くされがちで、アフター対応がおざなりにされるケースも散見されるからです。従って、実際にどの様なアフターを実施しているかについては、個別具体的な事例(水漏れや排水が詰まったらどうしている?費用は?など)で聞いてみたり、できればその建築会社で建てた方のお宅に連れて行ってもらい、いろいろと聞いてみることが一番確実です。
5. 人として、会社として
最後は、人としてどうかというところです。これは、実際に会う前のメールや電話などでのやり取りも含め、人対人の全うなコミュニケーションができるのかを注意深く観察しましょう。人同士のやり取りですから、時には行き違いもあるかもしれません。そんな時こそ、相手がどんな態度や行動を取るかによって、信頼に足るかどうかが分かります。
また、少し詳しい相談や打合せを進める際、建築会社の提案能力も重要です。豊富な知識と経験を持つ建築会社が、その知見を惜しみなくお客様に提示しつつお客様の要望やそのニュアンスも含めた提案をすることができてこそ、お客様も安心でき建築会社への信頼につながります。そのためには、分かりやすい資料を用意し、分かりやすく説明し、信頼できる選択肢をちゃんと提示してくれたかどうかを振り返り、しっかりと自身で判断しましょう。
6. まとめ
ここまで、建築会社を選ぶ5つの選定基準について述べました。
実際には、間接的な判断ができるのは基準1.の「実績と信頼」で、あとの基準はほぼ対面となります。対面は、基準2. の「提供するサービスと価格」で納得のいく内容であれば、そこから先の基準を判断するための対面に順に進んで行けば大丈夫です。まだ依頼するとは決めていない相手との対面でのやり取りは、心理的なハードルが高いと思います。しかし、高額な出費と数ヶ月の期間を掛け、やり直しが効かない大切なわが家の建築についてであれば、ここは「絶対に後悔しない。という強い気持ちで臨み、絶対に夢を叶えて欲しいと願っています。
まともな建築会社であれば、お客様のどんな悩みや不安にも真摯に向き合うはずです。
弊社でも、さまざまな条件をお持ちのお客様から、日々さまざまなご相談をいただきます。その為には、どうしてもお会いしてお話しした方が、より確実により深くご理解いただけることが多くあります。
「いよいよ、わが家を建てるぞ。」と考えたのであれば、いつでも私たちにご相談ください。笑顔でお待ちしています。
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