もし家を建てるなら
今回は、建築候補地として検討中の土地について、購入前にその土地の地盤と防災と生活に関わる情報を自分で確認できる方法をご紹介します。
建築地の地盤強度を数値で表す地耐力は、すでに土地がありプランもほぼ固まった段階で行う地盤調査によって調べるもので、土地の購入前に知るのは困難です。
しかし、大まかな地耐力や液状化の可能性などの防災情報と普段の生活の利便性であれば、インターネット上のサイトで確認する事ができます。
1.土地一帯の安全性と利便性を視覚的に理解できるサイト
↓ こちらが、そのサイトです。
土地の地盤調査や保証を行う企業が提供するサイトですが、これまでに調査した100万件以上の膨大なデータを元に作成されており、検討地の周辺一帯を含んだ次の情報が分かります。
1-1.確認できる防災情報
・地盤の強さ(地耐力)
・地震の揺れやすさ
・液状化の可能性
・浸水の可能性
・土砂災害の可能性
・避難所までの距離
特に地耐力と地震の揺れやすさは、地図上にマークやカラーリングで可視化され、地震発生時の影響がイメージしやすくなっています。
1-2.確認できる生活情報
・最寄りの駅までの距離
・一日平均乗降客数
・最寄りのバス停までの距離
・公園までの距離
・小学校区
・中学校区
・医療施設
・バス停留所
これらを地図上で確認でき、災害時だけでなく生活日常生活に必要な情報も分かるので、土地購入の検討に大変役立ちます。
2.地盤サポートマップの利用方法
2-1.住所を入力するだけ
利用者が入力するのは、ずばり住所だけです。
①住所を入力して検索ボタンをクリックすると
②当該地が地図に示されます。
下図では、地耐力の強弱が色分けした丸印で示されているのが分かりますね。
当該地を示す印(②)の「詳しい情報はここを押してね」をクリックすると、先にあげた防災情報や生活情報が見やすい一覧として示されます。
2-2.一覧資料として自動でまとめてくれる
更に、「レポートを作成する」をクリックすると、視覚的に分かりやすいレポートが作成されます。
印刷して、紙の資料として保管しておくのに便利です。
一覧レポート前の防災情報では、「やや揺れにくい」と言うあいまいな表現だった「地震時の揺れやすさ」が、色と数値レベルで示され、感覚的に理解できる様工夫されています。
また、生活情報では、最寄りの駅や公園、避難所までの距離が示され、普段の生活の利便性や災害時に避難所までどれくらい歩くのかが分かるので、その土地購入を検討する際の判断材料として役立ちます。
2-3.簡単な操作で個別のデータを確認できる
画面に表示されるメニューからは、レポートで一覧表示される各種データの内、任意のデータだけを明示させることができます。
例えば、「地震時の揺れやすさ」をクリックして「✔」を入れると、地図がその表示に変わります。
メニューは、一度に複数の項目をチェックでき、その場合はそれらのデータが重なって表示されます。
学校区は、地図に校区の区切り線が表示され当該地の通学校もすぐに把握できるので、子供に通わせたい学校が決まっている場合はとても便利ですね。(学校区をクリックすると、住所と学校名が表示されます!)
この地図は、印刷用の画面は用意されておらず、レイアウトは崩れますが、ブラウザの印刷機能を使用して出力することは可能です。
3.まとめ
今までなら、不動産会社にお願いしたり行政の発行するハザードマップや学校区一覧をそれぞれで見たり、地図から手作業で距離を測ったりしなければならなかった情報が、一つのサイトで一度に確認できるサービスをご紹介しました。しかも、これが無料で提供されていると言うのは、これまで掛かっていた手間や時間、費用を一気に削減できるので、本当に素晴らしいサービスだと思います。
インターネットは確かに便利ですが、情報が多過ぎる上、実務に耐えられなかったり肝心なところで課金されるサイトも目立ち、家づくりを真剣に考えている人にとって、時間もお金も節約しつつ詳しくて正しい情報を得るのに使いやすいメディアとはまだ言えまません。
この豆知識ブログでは、家づくりを真剣に考える方に有用な情報は何でもお伝えしていくつもりですので、今後も便利で役立ちそうなサイトを見つけたら、また、ご報告しますね。
#土地購入 #地盤 #防災 #生活情報 #調べ方