ブログBLOG
2020.9.27
たまには思い出話でもいかがでしょうか。
という私の思い付きで今回のブログを更新していきたいと思います。
今回、更新する思い出話はコチラ。
『私が入社して初めてご案内したお客様』です。
2016年2月末にお引渡しをさせて頂いたオーナー様ですので、ご入居されてすでに4年が経過しているんですね。時の流れは速いものです。私目線になりますが、どんなお家づくりを歩んできたのか、ご紹介できればと思います。
という事で、私、山口がお送りして行きます。
今回の思い出話でご紹介するオーナー様は、I様です。
時はさかのぼりまして、2015年6月21日(日)。初めてお会いした日です。
名古屋市昭和区で開催した完成見学会にI様がご来場されたのがきっかけでした。この日のことは鮮明に覚えています。というのも、私と同期の武内さんの新築プロデューサーとしてのデビュー戦がこの見学会でした。初めてお客様をご案内する緊張と朝から晩まで練習してきた自信とが入り混じったなんとも言えない心持ちの中、I様のお家づくりがより良いものになるようサポートできないか、といろんな話をお伺いしながらご案内をさせて頂きました。
アイジースタイルハウスでは、ご相談を頂くお客様にこの質問をします。
『なぜ家を建てようと思ったのですか?』
『家を建てる目的は何?と聞かれたらなんと答えますか?』と。
I様にも同じ質問をしました。
はじめに返ってきた答えは、『相続税対策です』でした。たしかに資産を現金で残しておくより、住宅に置き換えることで減価償却や固定資産税評価額での税額計算となり、受けることができるメリットがあるのは事実です。
しかしながらよくよくお話を聴いていきますと、
『年齢とともに体の調子を崩されているご高齢のお母様の健康のために家を建ててあげたい』
という事が、家を建てたい動機でした。
『室内の温度変化が少ない』『見えないところまで自然素材』『地震に強く安心できる』という観点から、お母様に安心して暮らしていただけると感じて頂き、アイジースタイルハウスで建築するとご決断いただきました。
住宅業界では『断熱性能の数値が○○、耐震等級が○○』というような広告を多く見ます。皆様のような家を建たいと思っている側からするとあってしかるべきでしょ、と感じていらっしゃるのではないでしょうか。私たちも同様に思っています。なぜなら私たちは、住むための箱では無くて、より良い暮らしを提供しているからです。
I様とのお打合せの中では様々なポイントをこだわりました。これはデザインや装飾ではなく、お母様の暮らしを考えたうえでのこだわりです。たくさんあるのですが、そのうちの1つをご紹介します。
コチラはお母様の寝室の床です。当時はパイン材が標準仕様でしたが、このお部屋は杉を使用しています。
そしてコチラ。
(工事中の写真ですが)寝室の天井です。こちらも床と同様に杉を使用しています。さらに、この床と天井の杉は、低温乾燥させた杉です。なぜこれを採用したかというと、『香り高い』からです。しかしながら、ただ単に香りが良いから選んだのではありません。『認知症の予防に繋がるのではないか』という観点から採用をされました。
認知症の中でも最も多いアルツハイマー病では、物忘れよりも先ににおいが分からなくなる、という症状が先に出ることがあるそうです。鳥取大学の臨床試験では、においが分からなくなる前に嗅神経を刺激することで予防につながるのではないか、という試験が行われました。現在では、アロマセラピーなどが予防につながるといわれているそうです。
良い香りに包まれリラックスすると共に、嗅覚を刺激することがお母様の健康維持になるのではないか、というI様のお考えでした。
当時の私は、『単純に動線がいいとか収納がたくさんあるという事だけが暮らしやすさと追及ではない』と強く感じ増した。
その他にも、自宅介護が必要になった時に、同室内にトイレを後付けできるように床下まで配管をセットしておくなど様々なお考えを聴き、どうやったら実現ができるのかを設計の森さんと共にご提案させていただきました。
そして実現したお家にいまも元気に住んで頂いています。
ちょっと長くなりましたが、今回の思い出話は以上です。
次回はN様のお話をご紹介したいと思います。ではでは。
モデルハウス建設の様子を名古屋店のInstagramで配信予定です。また、オフィシャルアカウントでは、どんなお家になるのか、どんな職人さんがどんな仕事をしているのか、ライブ配信も定期的に行う予定です。ぜひ、アクセス&フォローをお願いいたします。