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2020.9.13
こんにちは、森です。
突然ですが、家をこれから建てようとしている人で
耐震に関して興味がない人はあまり
いないのではないのではないでしょうか。
なぜか耐震工事に関して素人に毛が生えた
程度の人がいかにも詳しいプロのような
顔をして間違った意見をいかにも正しいかの
ように主張する人がいます。
”耐震工事に関して素人に毛が生えた程度の人”
というのは許容応力度計算もしくは性能表示計算
の構造計算書に書いてある内容が
理解できない程度の人をいいます。
許容応力度計算とか性能表示計算というのは
上の表のようなものなのですが
それすら理解していない人とか
最低限、構造計算書を読んだことがない人は
それにあたると考えて間違いないと思います。
A4で200枚程度になるのでかなりの
知識と経験がなければ難しいと思うのですが
なぜかこの業界には素人がプロぶって
正しそうに主張しています。(主にネットで)
『建築基準法でそこまで要求されて
いないのでそこまでは必要ない』とか
『むしろ過剰設計だ』とか
『お客様の予算が厳しいのでそこまで必要ない』とか
ようするに『やらなくてもいいでしょ』と
いう人がいます。
これを見ても言えます?
これは熊本地震後に日本建築学会が
被害の大きかった益城町中心部の
木造住宅を建築年度別に被害状況を
全数調査した結果です。
現行の建築基準法(上の表の2000年6月以降の家)
で建てられた家でも倒壊、全壊しているんです。
割合でいえば合わせて6%程度ですが
一生住む家が6%の確率でローンが残ったまま
解体するしかなくなる家って
住みたい人います?
半面、耐震等級3レベルの家では
倒壊、全壊ともにゼロです。
どちらの家に住みたいですかって
聞くまでもないですよね。
ってゆうか耐震等級3なんて過剰設計だと
いう人は倒壊する可能性のある
その家に住めるんです?
家づくりはロシアンルーレットじゃ
ないんですからね。
計算したことがないからわかりませんって
いう人のほうよっぽどましです。
先日聞いた構造セミナーの講師の方が
おっしゃっていました。
『耐震等級3がいらないという建築士は
住宅建築に携わるのをやめてくれ!!』
本当にその通りだと思います。
だってその不勉強建築士が家を設計する限り
日本中で強度不足の家が増えるわけですから
社会全体にとって害悪でしかない、
ってのは言い過ぎ?
ちょっと熱くなってしまいましたが
気を取り直して結論です。
耐震等級3レベルに満たない家を
建てるのはやめましょう。
では、また。