ブログBLOG
2020.5.09
吉田です。
1月にお伝えした『木が家になるまで①』は製材所のお話でしたが、今日はそこから一旦さかのぼります。
まだ山に木が生えている状態について、つまり木が伐られる前のことをお伝えします。
昨日は弊社で現在取り組んでいるプロジェクトの活動として、天竜檜の森に行ってきました。
丸太になってしまうと、誰がどんな手入れして育てたものかわからなくなってしまいますが、実際に森を見ると、1本1本の樹に表情があり、その裏には林家さんの想いや努力を見ることができます。
確り枝打ち(木の下の方に枝が無いのが見れると思いますが、林家さんが1本ずつ枝を落としていきます。そうするとそこは節の少ない綺麗な木目が出ます)され、間伐も十分なので森も明るい。従って下草も生え、健康な土壌が育まれているのがわかります。
この写真に写っている檜は樹齢70年ほどとのこと。丁度当社の柱で使われるサイズです。
更に、この製材所の社長がご満悦な表情で触れているのは
樹齢100年超え。
この一番下の部分(木は下から1番玉、2番玉、3番玉・・・と、4(又は3)mの長さでカットされ丸太市場に流通します)はかなり高価に取引されているようで、なかなか手が出ないですが、私達は2番・3番あたりを梁材として使用しています。
樹齢100年超。1920年よりも前、となると第一次世界大戦が終わるかどうかの頃。そんな時代から生きているんですね。
それが自宅に何本も使われると思うと、なんだか鳥肌立つ思いです。
林家さんからしても、曾祖父(ひいおじいさん)が植えて、代々手入れしてきた木、ということですから、大切に使って欲しいという想いが強いようです。
ところがこういう大木を薄くスライスして合板にしてしまう事が多い現状。やはり勿体ないです。
日本の無垢材は、伐採するまでの年数以上は生き続けると言われています。
こうして代々手入れをされてきた木で建てた家なら、代々住み続けることもできます。私たちはそういう家づくりをしていきたいと思っております。
おまけショット
もうすぐ自宅を建築予定の、少し大人になった芥川監督。だうぶ以前のチャラさも無くなった?