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2019.7.20
吉田です。
築30年を超えると、リフォームすべきか建替えるべきか悩む頃ですが、どっちがいいの?という判断に困りますね。今日はそんな判断基準の一つとしてリフォームの事例を紹介します。(結果的に、さらに悩み倍増かもしれません。)
まもなくお引渡し予定のH様邸リフォーム工事を確認してきました。
ナカナカの出来です。
当社の新築は、とことんこだわった自然素材が特徴ですが、こちらのお宅は築60年!と言うことで、その頃の建築らしい自然素材感たっぷりの丸太を使った構造材で凄い迫力があります。
建具は可能な限り既存利用しました (ただし調整してもある程度のたて付けの悪さは残ります)
階段も以前のものを移設! 昔の階段は1段が高く、急勾配ですが、非常にいい木が使われており、まだまだ、50年以上使えそうです。
小屋組みの丸太を塗装して仕上げました。これ、汚れやヤニを除去するのがなかなか大変なのと、丸太のいびつな形にあわせて石膏ボードを加工するのが大変ということで、職人さんはかなり苦労します。
でも、カッコイイ! 漆喰とのコントラストが抜群です。
ただし、このお宅は築60年ほどとのことで・・・・その時代じゃないとこれだけの丸太は出てきません。
床の傾きなども直せない部分もあり、新築と同じようにはいかない部分はありますが、新築には出せない趣きがありますね。
ずばり、どっちがいいですか? っと聞かれたら、『そりゃ新築がいいです』 と答えます。
一番は基礎・土台・柱・梁といった重要な部位ほど、新築並みの強度、品質を確保することがリフォームでは難しいからです。かつてジャッキアップして基礎を作り直したこともありますが、結局新築と同じくらいのコストがかかってしまいました。
逆に、基礎や土台・柱など構造躯体がしっかりしているならば、リフォームでもかなり高い品質を確保することができます。
結局は・・・・・・・建物調査をしてみて判断、ということになりますね。
弊社は9000件を超える既存住宅の耐震診断の実績もあります。お悩み際は是非ご相談ください。