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漆喰の外壁 現場レベルで試験中

2018.10.28

吉田です。

外壁に漆喰がいい! というのはお客様の中でも何となくイメージがあるようですし、我々建築業界でも「そりゃいいだろうね」という感覚があるのですが、なかなか普及しませんね。理由は何なんでしょう。

と言う事で、何でも自分で確かめないと気が済まない私は、実際の現場レベルで材料試験を実施中です。

 

漆喰のメリット・デメリット

他の材料もそうですが、漆喰にもメリット・デメリットがあります。

メリット① 熱を持たない

これを断熱効果だ! とか 遮熱効果だ! とか色々論じられていますが、理屈はともかくとして現物に触っていただきたいです。これから寒い季節になるのでわかり辛いですが、真夏の直射日光でも熱を持たないのです。いくら壁の中の断熱材が優秀でも、仕上げ材が熱を持つようでは効果も半減。とにかく暑くならないというのは最高のメリットです。

 

メリット② 汚れにくい

静電気がほとんどないのが主な理由でしょう。こちらも理屈はともかくとして、私の家の漆喰(内壁)を見ていただきたいです。いままで4年間で壁の掃除は一切したことがないですが、新築当時の白さそのまま!

 

デメリット① 固すぎる

固けりゃいいじゃんか!と思われるかもしれませんが、家というのは地球上に建っていますから、地震が来れば揺れますし、様々な部材が気温や湿度の変化で収縮したりして変動します。従って多少の柔軟性がある方がいいのですが漆喰は固い。100年で石になる、なんて言われますから、そりゃカチコチです。従って割れが出ることがあるということです。

 

デメリット② コストが高い

他の塗り壁材と比べれば決して高いものではないですが、サイディングや板金に比べれば高くなります。ただ将来のメンテナンスコストを考えると決して高いものではないと思いますがね。。。

 

本当はもっと色々あるのですが、主にこんなところです。

大きな問題は、ではどこの漆喰がいいのか?ということ。実は漆喰というのは原材料が限定されている(珪藻土は色々な添加物があっても珪藻土が入っていれば珪藻土塗り壁という名になる)ので、どこのメーカーも成分はほぼ同じなのですが、油がなんだとか、糊がなんだとか、骨材の大きさがどうだとかちょっとした違いがあります。これが耐久性に影響を与えるわけですね。

またモノによっては水を吸って寒い時期に凍結して爆裂する事例もあるようで、その選定は慎重に行わねば、ということです。

従って

 

アイジースタイルハウス豊橋スタジオ ①

 

アイジースタイルハウス豊橋スタジオ 外壁塗り直し

 

豊橋スタジオの外壁に試し塗りしました。

ちなみに、サーモカメラで見ると・・・

 

アイジースタイルハウス豊橋スタジオ サーモカメラ写真  アイジースタイルハウス豊橋スタジオ サーモカメラ実験部分写真①

 

豊橋スタジオ サーモカメラ実験(色が違う部分は10年以上前の遮熱効果のない塗り壁材)  アイジースタイルハウス豊橋スタジオ サーモカメラ実験部分写真②

 

この色が違う部分は10年以上前に使っていた遮熱効果のない塗り壁材。

真夏ならもっと差が出ますよ。

いつでも触れますので、来て見て触って下さい!

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