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2016.11.28
吉田です。
冬、っといえば結露、でしょ。
ということで、先週末防水検査を行った東区のK様邸ではその対策の一つが行われていましたのでチョロッと紹介します。
これから断熱材のセルロースファイバーを吹きこむのですが、天井と壁には違いがあるのがわかりますよね。
壁には通気性の高い不織布を。天井には全く通気しない防湿シートを用いています。
何でか・・・
壁は外の防水紙も断熱パネルも、塗り壁さえも透湿します。それ故に、過度な湿気が壁内に入ると結露を起こす可能性があるのでザバーンという特殊なシートを施工しますが、基本概念は透湿する素材だから結露しにくい、と思ってください。
これに対して天井は、まずルーフィングという防水シートが全く透湿しませんので、もし室内の湿気が天井をすり抜けて屋根裏に流れてしまうとそこで湿気が滞留し、夜冷え込んできた時に結露を起こすんですね。
だから、壁は湿気を通す材料、天井は湿気を通さない材料(シート)を使用しているのです。
でも、外壁下地に貼る 『透湿防水シート』ってなんか不思議じゃないですか? 透湿するのに防水する。そんな都合のいい話はあるのか?
試しに、下のコップにお湯を入れ、まずはサランラップ。
ね、ガラスのコップは曇らない。湿気を通していない証拠です。
次はタイベックドレインラップ(透湿防水シート)
ほら、すぐ曇りました!
確り湿気を通しています。
ってことで、水も湿気も通さないもの(防湿シート)、水は通さないが湿気は通すもの(透湿防水シート)、水も湿気も空気も通すもの(不織布)、湿度が高い時だけ湿気を通すもの(ザバーン)。
色々パターンがありますが、適材適所で使い分けているってことだけご承知おきください。
では、また。
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