2023.9.21
/ デザインから考える家づくり /
地球品質デザインコンセプト3つめのポイント「自然と安心 両方の良さを兼ね備えた半外空間」の続きです。前回は下の3つの例を紹介しました。
①庭先に作った大型テラス
②リビング直結型の土間スペース
③くり抜きデッキテラス
今回は、前回の事例とも違う形の半外空間を3つ紹介したいと思います。
前回の記事はこちら。
この住まいは、道路から見ると窓が一枚もありません。あるのはガレージのシャッターのみです。ではどこに半外空間があるかと言いますと、住まいの真ん中にあります。
写真右手の玄関を抜けると住まいの真ん中に中庭があるプランになっています。
この様に完全プライベートな中庭です。周りからの目線を一切気にする必要がありませんのでカーテンも必要無く、窓も全開放して中と外を繋げた家族の時間を楽しむことができます。また、写真の様に大きな窓をつけると、自然光で全体が明るくなり風通しも良くなります。加えて、窓越しに家全体を見渡すことができるのもメリットだと思います。この住まいのように芝生にするのも良し、用途に合わせタイルやモルタルにするのも良いと思います。
次は、2階リビングからバルコニーが繋がり、パノラマ風景が楽しめる住まいです。1階リビングだと十分な日照が取れない場合、2階リビングの設計にすることが多いですが、こちらの様に2階からの景色が絶景になると分かっている場合は敢えてその景色を活かす設計にする事もあります。そして、この住まいにはゆったりとくつろげるだけの十分な広さをもったバルコニーを作りました。朝や夕方にちょっとしたカフェ気分、日中はみんなでBBQを楽しんだりと様々な使い方が出来る空中バルコニーです。
1件目とは真逆で外に向かって完全にオープンにしているにも関わらず、プライバシーも確保できているのは面白いですね。
車の好きな方、アウトドアな方に人気の高いインナーガレージです。このガレージの奥にリビングへ繋がる動線が確保されていて、部屋の中からも外からもアクセスがしやすい空間になっています。季節や天候に関係なく趣味を楽しむことができますし、天候の良い日には思い切り外とつなげた空間にすることも可能です。
2回にわたり「自然と安心 両方の良さを兼ね備えた半外空間」についてご紹介しました。半外空間のイメージはしていただけたでしょうか?家族で気兼ねなく過ごせ、日々の生活の中で様々な楽しみ方が見いだせる、そんな空間を作って行きたいと思います。