ブログBLOG
2021.7.05
先日、熱海で土石流が発生し多くの被害が出てしまったようです。
被災者、被害者の皆様には心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。
こういう災害が起こるのは本当に突然で無力な人間の力ではどうしようもないとも思いつつ何とかできなかったのかと考えるのも私たち設計者の仕事だったりします。
昨日、ニュースを見ていて気になったことが一つあります。
地元の人たちはこのあたりの地盤が『強い』地域だと感じていたようです。
なぜそのような地域で土石流などという災害が起こったのでしょうか。
まだ事実関係は分かりませんが無理な造成工事が行われた場所に長時間にわたり多くの降水量が重なった結果の土石流だ、という仮説も出ているようです。
原因の追求と解析はこれから専門家が詳細に調査し報告を上げてくると思います。
で、地盤が強いというのはどのような状態なのでしょうか。
まず、地盤の強さは地盤調査によって行います。
下の機械が地盤調査を行う機械です。
地面をドリルのような先端を回転させながら貫入させていきます。
そして徐々に荷重を加えながら貫入させていく際の地盤の抵抗を測定しその荷重と回転量と貫入量と測定しそこから地盤の強さを算出していくという流れです。
基本的に測定は予定建物の4隅と中央の5か所で測定します。
同一の敷地内でも数メートル位置がずれるだけで地盤の強さが異なることは多いです。
ちなみにこちらの3つのデータはすべて同じ土地の各測定点のデータです。
何となく赤い部分が弱いところということはわかると思いますがどの程度が弱いかというと一般的な木造2階建て住宅を例にとると1㎡あたり30KN以上あれば地盤としては強い地盤に入るというのが目安です。
(土が砂質なのか粘土質なのかによってもちょっと異なってきますが)
30KNってどれくらい?という声が聞こえてきそうですが大雑把にいえば約3トンです。
1㎡あたり3トンの重さが乗っても地盤が沈下しないと思われる強度が目安です。
1番上の測定点のデータでは深さ2.75mまでは安定して30KNの強さが出ていません。
それより深い部分は十分な強さがあると読み取れます。
2番目のデータでは1mの深さから下は安定して強度があると読み取れます。
3番目のデータでは1mちょっとの深さでガチガチの強度が出ています。
もしかすると大きな岩盤にあたったのかもしれません。
数m四方の狭い範囲の中でこれだけ強度が違うことは割とよくあります。
だからこそ地盤調査が大切で地盤の補強は調査を行わないと何とも言えません、ということになります。
この地盤調査では土質や地下水位も推定できます。
それらの結果でも地盤の強さは変わってきます。
これらの調査結果により必要に応じて地盤補強が必要になってきます。
どのようなときにどのような補強をするとよいかは長くなってきたのでまた後日。
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