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2020.10.10
第1種換気と第3種換気ってどちらが良いの?シリーズ第3弾です。
前回、省エネという視点から見れば第3種換気がお得という話をしてきました。
【換気効率】という視点から見れば違う結論になるという思わせぶりな振りまでしたところまでが前回でしたね。
また今度にしようと思っていましたが今度がいつ来るかわからないので書ききっちゃうことにします。
ということでまずおさらいですが第1種換気と第3種換気の違いは第1種換気が機械給気・機械排気で第3種換気が自然給気・機械排気ということでした。
第3種換気だと給気を自然に任せているため、換気扇の近くの窓が開いているとそこで『ショートサーキット』という現象が起こります。
第3種換気は上の左の図のように居室にある自然給気口から給気して、アンダーカットしてあるドア下部を空気が通りトイレなどに設置した換気扇から排気するという換気計画になっています。
この計画通りに空気が動くことで実内全体の換気ができるという仕組みなのですが空気というものは怠け者で面倒くさがりな性格の持ち主で一番楽に流れたがります。
つまり換気扇の遠くの部屋の給気口よりも近くで給気できればわざわざ遠くの給気口から休止しなくなってしまいます。
例えば上の右の図のようにトイレのにある換気扇を回しているときにトイレの窓が開いていると赤矢印で示すように換気扇近くの窓からだけ給気されて室内全体の換気効率が著しく低下します。
これがショートサーキットと言わる現象です。
第1種換気ならば給気も機械でガンガン給気していくので窓が開いていたとしても第3種換気に比べて室内全体の換気を取ることができます。(換気効率は下がりますが。)
というか、そもそも窓を開けていると換気効率が下がるだけじゃなくて熱効率も下がるのでできる限り窓は閉めておいてください。
ということで、短くまとめるつもりでしたが長くなったので続きは次回で。