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2020.10.04
主に住宅で採用される室内の換気方法は第1換気と第3種換気があります。
ちなみに上の図にあるように第2種換気という方法もあるのですが基本的に住宅には使用しないのでここでは触れません。
で、当然どちらが良いのという話になりますよね?
ということで今日はどちらの換気方式が良いかという内容です。
まず何をもって良いとするかですがとりあえず【省エネ】という視点から見てみたいと思います。要するにどちらがお得か?ということです。
第1種換気と第3種換気の違いは①給気を換気扇を使うか自然給気口を使うかという点と②第1種換気は給気と排気を行うときに熱を交換するため室内の熱が逃げにくいという点の2点です。
第1種換気は排気の熱を給気に伝えることで熱効率を上げているわけです。ということは夏と冬に第1種換気と第3種換気で逃げていく熱の差を金額で換算すればどちらがお得かという答えば導き出せます。
きちんと計算したので細かい計算を書いてもいいのですが大変なのでここでは端折って要点だけ書いていきます。(知りたい人は連絡いただければお教えします。)
まず失うことになる熱量差。
夏季(7月から9月)から
第1種換気によって失う熱量は45(Wh) (ワットアワー:一時間に逃げていく熱量)
第3種換気によって失う熱量は152(Wh)
その差は107(Wh)
ということは7月から9月の3か月間で231(kWh)(キロワットアワー:Wh×1000)
エアコンで冷房するとしてこの熱量差は1617円に換算できます。・・・①
次に冬季(11月から3月)
第1種換気によって失う熱量は190(Wh)
第3種換気によって失う熱量は635(Wh)
その差は445(Wh)
ということは11月から3月までの5か月間で1602(kWh)
エアコンで暖房するとしてこの熱量差は14952円に換算できます。・・・②
①+②で第1種換気と第3種換気との年間の価格差が出ます。
=16569円
つまり第1種換気のほうが第3種換気より年間16569円お得ということです。・・・③
次に消費電力です。
第3種換気と比べて第1種換気のほうが機械も大掛かりになりどうしても消費電力がかかります。とはいえDCモーター登場によりかなり差は少なくなりました。
とはいえ第1種換気と第3種換気の消費電力の差は
年間251(kWh)になります。
これを金額に換算すると7028円
つまり第3種換気のほうが第1種換気より年間7028円お得ということです。・・・④
③-④=9541円
ということで、第3種換気に比べて第1種換気が年間9541円お得という計算結果がでてきました。
あとは初期費用です。
が、ちょっと長くなって(疲れて)きたので続きはまた次回で。
では、また。