もし家を建てるなら
二世帯住宅のメリットとデメリットを、実際に弊社で二世帯住宅を建てられたオーナー様に伺いました。
どこの建築会社も、二世帯住宅の見学会は極端に少ないのが現実で、まして、実際の暮らしがどうなのかは、ほとんどナゾ!多くの方にとっては分からないところだと思います。
今回は、いつもと趣向を変え、アイジースタイルハウスで二世帯住宅を建てられたオーナー様の生の声をお届けします。
実際に暮らしているからこそ実感する居住者の感想は、これから二世帯住宅を建てようとお考えの方にはお役立ていただける情報になると思います。
1.暮らしてこそ実感!二世帯住宅のメリット、デメリット
実際にアイジースタイルハウスで二世帯住宅を建てられたご家族の代表として子世帯家族の奥様からいただいた「暮らしてこそ実感した」ご感想やご意見をご紹介いたします。
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初めまして。
2年前、アイジースタイルハウスさんで静岡県掛川市内に二世帯住宅を建てたMと申します。これから二世帯住宅を建てたいきさつと、これまでに暮らしてきてどんな事を感じたのか、私なりにお伝えしてまいりますので、どうぞ、よろしくお願いします。
二世帯住宅建築のきっかけ
結婚を機にアパート暮らしをしていた私たち夫婦は、「いつかはマイホームを!」と思っていました。休日には、同じ市内の夫の実家で夫の両親と一緒にご飯を食べることが多く、実家の周辺の立地が良くて敷地も広かったので、「将来、一緒に同居できたら楽しいだろうな。」と漠然と考えていました。
両親もまた「いつ同居の話が出ても良いように。」と考えていてくれたようでした。そんな時、長男の妊娠がわかり、二世帯住宅の話が具体的なものになっていったのです。
最初に決めたのは、二世帯住宅の居住形式
検討当初は、同じ敷地内に私たちの住宅を別棟で建てることや完全分離型の二世帯住宅を考えていました。しかし、打ち合わせや家族全員が「どんな暮らし方をしたいか?」を話し合った結果、一部共有型の二世帯住宅を建てることに決めました。
それは、産まれてくる子供が、私たち夫婦だけではなく夫の両親や曾祖母と触れあう時間をたくさん持ってもらいたいと思った事が最大の理由でした。もちろん、初めての育児に不安があった私たち夫婦にとって、夫の両親の存在はとても安心できるものでもあったので、同居であれば心強いと言うのもありました。また、家の大きさと予算のこともあり、1日の中で過ごす時間が短い玄関やお風呂を共有する方が現実的だとも考え、一部共有型の二世帯住宅としたのです。
感じたメリット
初めて経験する曾祖母、義理の両親との二世帯住宅での暮らし。
最初は慣れないことだらけでしたが、わが家の場合はメリットがたくさんありました。その中でも特に感じるメリットを2つご紹介します。
家族全員で子育て
4歳の長男、9ヶ月の長女と、小さな子どもが2人いるわが家。
子ども達は曾祖母と夫の両親のことが大好き。私たち子世帯の生活スペースとなっている2階には、リビングも子ども部屋もあるのですが、1階の曾祖母や夫の両親の部屋、リビングへよく遊びに行っています。夫の両親はもちろんですが、90歳になる曾祖母は毎日長男と遊ぶのを楽しみにしているようで、一緒に暮らすようになってから、以前よりもさらに笑顔が増え、元気になりました。
小さな子どもがいると、子どもの様子を見ながらの家事やお風呂などが大変ですが、一緒に住むことで、私の手が離せない時には、一緒に遊んでもらったり、入浴後のお世話を手伝ってもらったりして、本当に毎日助けてもらっています。
何よりも、子ども達に遊んでくれる相手が誰かしらいるという環境のため、家のどこにいても子どもの楽しそうな声が聞こえてきます。もちろん、わんぱくな長男なので、おもちゃで漆喰の塗り壁を削ってしまったことが多々あります・・・。さらに、室内犬も飼っている我が家では、壁にできた引っかき傷も・・・。しかし、漆喰は自分で手軽に補修できる上、補修後の見た目もビニールクロス特有のつぎはぎの様なみすぼらしさがなく、自然素材ならでは味わいのままなのが良いと感じています。
家族団らんで笑顔が増えた
1、2階それぞれにLDKがあるので、普段の食事は別々ですが、家族が揃う週末や誕生日、年末年始などは一緒にご飯を食べます。
それぞれのキッチンで作ったおかずを持ち寄って7人で食べるご飯は、いつもの4人のご飯よりも会話が弾み、料理もよりおいしく感じますね。子ども達も一緒にご飯を食べる日の方が、食べる量が多い気がします(笑)。 また、親戚や仲の良い知り合いを呼んでご飯を食べる機会もこの家に暮らし始めてから増え、楽しい時間を過ごすことが多くなりました。
デメリット
多くのメリットがある二世帯住宅での生活ですが、生活していく中ではデメリットを感じることもあります。
間取り
住んでいる家族の人数によって、当然、必要な部屋数や大きさが変わってきます。
わが家は、1階に共有部分である玄関、浴室、洗面脱衣室と曾祖母と夫の両親の生活スペース(寝室、LDK)があります。広々としたLDKを1階と2階に作ることを理想としていたのですが、実際の1階のLDKは、収納も含め15畳ほどです。家族や親戚が集まって食事をする機会が多くなったわが家は、もう少し広くとれば良かったなと思うことがあります。
家の大きさにも限りはありますが、もう少し暮らしてからの生活スタイルの変化を予測しておけば良かったなと思います。
生活音
二世帯住宅では、居住人数も多くなったりするので、それぞれの生活リズムの違いによって意外な音が気になります。
私たちの家は、吸音性に優れた断熱材セルロースファイバーや密閉性の高いペアガラスの樹脂サッシのおかげで、外からの音はあまり気になりません。しかし、室内の音は場合によっては気になります。例えば、夫が仕事で遅く帰宅するときの扉の開け閉めの音で、1階で就寝中の両親の目が覚めてしまったり、ゆっくり寝られる日でも両親が1階で掃除や洗濯の音などで結局起きてしまったりなどです。
最後に
私が二世帯住宅を建てて、実際に住んでみて分かったメリットとデメリットをいくつかご紹介させていただきました、いかがでしょうか?
私が二世帯住宅に住んでみて感じたのは、デメリットも確かにあるけど、それを上回るメリットが本当にたくさんあるということです。
これからの子どもの成長に伴い、さらに二世帯住宅の良さに気づくことがあるのだろうなと感じています。
(以上、ここまでM様のお話し)
M様の奥様、この度は、貴重な実体験やご感想をいただき、本当にありがとうございました。
二世帯住宅は、そのご家族の数だけ多種多様の人間関係と生活があり、M様のお話しもそのほんの一例かもしれません。それでも、やはり子育てへの良好な影響や笑顔や笑い声が増えたこと、また、もう少し想像力を働かせて間取りを考えれば良かったことなど、実際に二世帯住宅に住まわれている方の実体験による感想は、少なからず参考になるお話しだったと思います。
M様、これからもにぎやかで楽しい二世帯生活を楽しんでお過ごしくださいね。そして、これから二世帯住宅の建築をお考えの方は、どうぞお気軽に私たちアイジースタイルハウスにお声がけください。心から、お待ちしております。
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