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2021.6.18
吉田です。
昨日の朝刊に私からするとかなり衝撃的な記事が載っていました。
『木材、米中への輸出活況』 と。
ウッドショックによって海外の材料が価格高騰している影響で、海外の方が高く売れるということから、アメリカや中国市場を狙って販路を拡大している企業が増えているとのこと。
Japan Wood Projectは、今の損得勘定ではなく、子供や孫の世代(30~60年、それ以上)先を思い描き、エンドユーザー様(建築主)から林業従事者までの木材産業関係者全てにメリットがある木材活用と住宅建築を目指して取り組んでいますが、方向性が真逆なわけではないものの、少し戸惑いがあります。
海外への販路拡大は、いずれ日本市場が縮小しても国内の木材産業を守っていくために不可欠なことであるというのが大儀ですが、結局海外市況に左右されますから、どこまで継続できるかは不透明です。
また、こうなると海外市況に日本市場の動向が大きく影響を受けてしまいますので、それこそ国内林業の不安定さを生み出し、結果として長期的には生産力低下を招きかねません。
海外の販路は重要ですが、それ以前に内需の基盤づくりは今こそ重要であると思います。
さて、長期的な視点で森林環境のことを考えると、林家さんが管理している材木を確り使っていく事以外に、まったく手つかずになってしまった森林をどうするか、という課題も見えてきます。
そこで、ジワジワですが、こんな活動を行っています。
一切管理されなくなってしまった針葉樹林を伐採し、広葉樹を植林し、元々の山の姿に戻していく活動です。
木材として活用するならばこのまま針葉樹でいいのでしょうけど、杉は成長速度が速く、早くに成長が鈍化しCO2吸収量も低下していきます。木材として活用しないのであれば、広葉樹にじっくりと育ってもらい、実が付けば昆虫や動物が育まれる森林環境を育んでいくことも大事だと考えています。
コロナの状況次第ではありますが、この森の植林イベントも計画がありますので、開催する際は、お客様にもご参加いただけるようご案内いたします。